燃やせ エンタメ魂

パーフェクトヒューマンを演じ続ける男のブログ

エンタメ魂11

【スロプロ】という言葉は時代と共に【専業】という呼び方に変り、スロッカスやスロニートなどと言われることもあるが何故スロプロは【スロプロ】だったのか。

答えは恐らく、桁違いに稼げたことだろう。

 

目押しや手順を駆使した攻略プロ全盛の時代から時を経て訪れた「スロプロ最盛期」。

 

ゾーンや天井、内部モードの推測を元に狙い台を絞り、大量のメダルを叩き出す。しかも短い稼働時間で。

柳川はトッププロと言える収支を誇り、月収で80〜100万円程。年収で言えば1000万円をゆうに超えていた。

 

菊池が柳川と出会った頃はそれでも少しピークを過ぎたと話し、更に数年前は2000万円近く稼いだ年もあったようだ。柳川は菊池にこう話した。

「ネオマジックパルサーを1300ゲームでやめるくらいだから天井の存在も知らないよね?これはスロットで遊ぶならとても罪深いことだよ。更に言えばスロットには内部モードやチャンスゾーンがある…とは言ってもまだ意味がわからないか」

きょとんとしながら話を聞く菊池を見て悟った柳川は

「まぁ要するに、スロットは詳しく知れば知るほど勝てる。そして知らなければその餌食になる。打つなら勝たなきゃ勿体ないよ。」

 

稼げる額やそのノウハウよりも、本当に驚きなのは、その事を惜しげも無く教えてくれることだった。

 

そして柳川から初めて聞く提案を受ける。

「菊池くん時間にゆとりがあるなら、明日からのるか!」

「のる?乗るって何に?」

「あー!(笑)ノリ打ちも知らないか!そりゃそーか」

「全然わからないっす!」

丁寧なノリ打ちの説明を受け、その仕組みに納得した菊池だったがどうしてもひとつ、質問したいことがあった。

 

 

「なんで僕を誘ってくれるんですか?」

 

 

ごく当たり前の疑問だった。

柳川は1人でも当然勝っていて、僕を誘う必要がない。

 

柳川は真顔で答える。

 

「菊池くん、良い奴そうじゃん?」

 

「え?それだけ?」

 

「それだけ。」

柳川は笑ってみせた。そしてシンプルな回答故に、逆に素直に受け入れられた菊池は、次の日から柳川によってスロットで稼ぐ為に厳しく鍛えられていく。

 

スロットはメダルを1枚20円で借りている。チェリーやスイカを1度取りこぼすと減算値によるアシストがない機種では丸損。通常時は常にチェリーとスイカをフォローできる場所を、いつか設定6をツモッた時にブン回せるようにフルウェイトで狙えるようにし、スイカがスベッて来た時は必ず手が止まるように練習を強いられた。

イカを取りこぼせば怒られるのは当然とし、演出がない時でもチェリーとスイカをフォロー出来るところを押していないだけで指摘され続けた。

厳しかった。だが柳川はその間もずっとノリ打ちをしてくれていた。

 

そこへ

「彼が噂の菊池くん?」

と親しみやすい声で話しかけてきた1人の男。

 

第12話へ続く↓↓↓

https://www.entamedamashii.com/entry/2018/10/25/105721