燃やせ エンタメ魂

パーフェクトヒューマンを演じ続ける男のブログ

エンタメ魂22

18歳以上の人に平等に開かれている市場の中で、そこに眠っている財宝を掘り起こす能力を競うゲーム【パチスロ】。

 

打つ基準を見極める能力を「うまさ」

 

期待値を超えてメダルを出す天賦の才を「強さ」

 

とし、その両方を兼ね備えた猛者が時に現れ、遊びの延長とは思えない桁違いの金を稼ぎ出すが、では反対にそうでない者は勝ちえないのか、というとそうではない。

むしろどちらかに優れた者が勝ち組となり、それ相応の暮らしを得る、というケースがほとんどである。

このタイプ分けは具体的な数値化というよりも体感によるものが大きいが、柳川と井岡は「うまさ」に秀で、町田、そして菊池は「強さ」に秀でる打ち手だった。

本人達は意図して集まったという訳ではないのかも知れないが、結果この組み合わせは非常にバランスの取れた「チーム」となっていた。

 

この4人の性格を分析してみると、

柳川は仲間意識が非常に高く、喧嘩っ早い。

町田はいつもニコニコしていてスキンシップも多く親しみやすいが、キレると九州訛りが出て猛烈に怖い。

井岡は人見知りでとてものんびりしているが、頑固で意見を変えない。

そして菊池は根っからの平和主義で社交的であり、揉めるのが苦手。

 

そんな菊池には、ジロジロ睨まれながら打つことが苦痛だった。柳川や町田がいつまたキレてもおかしくないこの状況を打破したかった。

 

菊池は缶コーヒーを3本買い、敵グループのリーダーであろう背の高いひょろっとした青年に声をかけた。

 

「今朝、友達大丈夫だった?」

 

 

「あぁ?!」

 

 

という返答を予期していたが、思いのほか返ってきた言葉は柔らかく

「なんかすみませんでした。大丈夫でしたし、あいつも反省してますんで」

と謝ってきたのだ。

 

その現場を見つけた柳川が「菊池くんが絡まれてるぞ!」と町田を呼んで駆け寄ってきたからさぁ大変。

一触即発か!?

と思われたのもつかの間、背の高い男が柳川に深々頭を下げたのだった。

第23話へ続く↓↓↓

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