燃やせ エンタメ魂

パーフェクトヒューマンを演じ続ける男のブログ

エンタメ魂25

「設定5.6コーナー多数!」

「1/2で設定6確定!」

「全台456!」

設定を示唆する演出は2018年の現在のようにはなく、確定画面なども存在しなかったがこういったイベントは各ホールが競って行っており、ガセイベントも多かったが本物のイベントも確かに存在した。

町田はこうしたイベントの見極めがうまく、持ってくる話の信憑性はかなりのもので、イベントがハズレるということがほぼなく、この日の並びは300人ほどおり、町田、町田の彼女、菊池と3人でノリ打ちをした。

 

昼休憩の折、飼っている犬の話題から話は町田の人となり、2人の馴れ初めなど色々なことに及び、楽しそうに彼女が話してくれた。

そしてその全てを笑いながら聞く町田に、彼の持つ優しさが滲み出ていた。

町田は早稲田大学を卒業後、スロプロをしながら貯めたお金で全日空などの大手企業の株に投資をしつつ、毎年「公認会計士試験」を受けていた。

長年の夢であったのだろう。

科目数が多く、全てに合格する必要のあるこの試験は多くの受験者を苦しめた。町田もどうしても合格出来ない科目があり、その勉強に苦しみ、もがいていた。それを支える彼女は文句も言わず、町田のやりたいようにさせていた。

スロプロの中には、スロットでお金を貯めて夢を目指す者もおり、町田もまたその1人だったのだ。

菊池は中学校1年生というかなり早い段階で勉強を放棄してしまったので、学生生活を終えてなお勉学に励む町田を尊敬した。

いつかその夢が叶えば良いと思った。それを支える彼女とも上手く行けば良いと願った。

今現在の彼らに触れるのはもうしばらく先にするとしよう。

 

春の柔らかな風の中スロットと出会い

夏の日差しを十分に浴び成長して

迎えた実りの秋に貯える

そして冬にはまた春を待ちわびて

 

美しい日本の四季を楽しむかのように笑って暮らす。トラブルが起こることもまた人生の楽しみの一つと思えるのは、いつだって心強い仲間がいたからだろう。この年の菊池が得た収穫はこの仲間たちとの出会いに他ならない。

年の瀬、30日からは家族揃って親戚の家へ行く菊池は2004年の稼働を終え、「また来年もよろしく〜!」と柳川、町田、井岡と別れながら家路を目指し、(なんかいいよなぁ〜こういうの♪)と心を弾ませ、永遠にこんな日が続くと信じて疑わなかった。

 

5号機という波が、想像の遥か上をいく大きな力でスロプロ達を飲み込んでいくとも知らずに…

第26話へ続く↓↓↓

https://www.entamedamashii.com/entry/2018/11/08/214619