ジャグラーでBIGを引いてはビンゴゲームを回し、またジャグラーへ戻る。この日は運良くBIGに偏り、更には持ち前のヒキを発揮して一番乗りでビンゴを完成させ、設定6確定の北斗の拳を打てることになった菊池。
6台の中から1台選ぶわけだが、非常に悩んだ。もちろん全てが同じ設定であるものの、「波」を重視する菊池のオカルトはこの頃から健在であった。
が、その精度は低かった…今現在が高いのかはさておき。
しかし本当の意味は他にあった。
左から3台目に着席。何も考えずに座るとすればここはかなり選ばれ安い。これは心理操作の法則などの応用で答えが導き出せる。
1つ例を上げてみると、例えば4枚のトランプが伏せて置かれている。もちろんどこに何があるかは分からないが全てエースだと言われた状況で、目の前に差し出された時を想像して欲しい。
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おもむろにマジシャンが「ハートのエースはどこにあると思いますか?直感でお答えください」と言われたとしよう。
大抵の方は
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ここを選んだのではないだろうか。
これは実際に対面して話しながら進めると様々な心理操作の結果ここを選ぶ人が8割近くいるというデータがある。
設定師も人間である以上、そうした心理的に「設定を入れやすい場所」がある。
必ずしもランダムに配分しているわけではなく、法則に従って入れている場合も含めて「設定を探すと」いうのは、スロッターVS設定師の猛烈な心理戦なのだ。
こうした読み合いに長けている者こそが勝ち組となる。
まぁそれはランダムに配置されている場合に限る。この日の北斗の拳の、着席した島は全台設定6。関係ない。
だが、もしイベント自体がガセっており、6でない台が複数台混じっていることを考えて、あえて菊池は選んだのだった。
そしてこの菊池の行動は結果として吉と出た。
第28話へ続く↓↓↓