燃やせ エンタメ魂

パーフェクトヒューマンを演じ続ける男のブログ

エンタメ魂28

「オール設定バトル」といって6がない。

「全台456」といって1がある。

答えの開示がない場合はこのようなことも行われている可能性があるわけだが、この日の北斗の拳にはまさにその雰囲気があった。

両角の台は初当たりが非常に重たく見受けられ、500ハマり、300ハマり、700ハマり、1000越えと繰り返し、打ち手もイライラしながら疑問を覚えているようだった。

 

(これ本当に全6か?)

 

と皆が疑問に思いはじめたものの、確認ができないこの店では信じて打つほか無かった。

 

その他4台は軒並み順調に初当たりを獲得し、左から2台目、つまり菊池の左隣は天国スタートからサクッと当て、北斗図柄を揃えて早くも5,000枚を越えようとしていた。

右隣もその隣もコンスタントに当たり、2箱カチ盛りをしている中、その誰よりも初当たりを引きまくったのが菊池だった。

 

皆が8回、9回、と当てる中、15回、16回と初当たりを重ねた。

 

なぜそんなに初当たりを重ねられたのか。

 

答えは簡単である。

 

初回の2連を除いて、全て単発だったのだ。

 

あ 

 

 

 

あべし。

この名言を頭の中で数百回は連呼しただろう。抜け出せない単発地獄。

 

しかし当たりの軽さでどうにか2万円ほどのマイナスで耐えていたが、ここで痛恨の1000ゲームハマリを喰らって単発。

 

折れる心。

 

 

(突けるものなら突きたい…いま、まさに刹活孔を…)

菊池は心の中で呟き、最後の150枚ほどのメダルで天国を確認することにしたその刹那。

 

1ゲーム目、大オーラを纏ったケンシロウがレインボーに輝いたのだ。

 

 

これがよもやの北斗揃い。

オーラはこの日初めての赤。

千載一遇の大チャンス。

 

菊池は店内にいた柳川を呼んだ。

「柳川さん…単発でも良い。頼みます。」

 

柳川は渾身の第3停止ボタンをねじりあげた。

 

ここからは菊池の心境を書こう。

 

まずは足元。

ここで青が出れば…

 

 

 

赤。

 

演舞するラオウ

せめてパンチで…

 

 

 

剛掌波

 

 

トキ!

今こそトキ!!

 

 

必死に耐えるケンシロウがそこにはあった。

 

雲が動くわけもな…

 

 

動いてる!!!!

 

立ち上がるケンシロウ!!!

 

流石は北斗揃い!!!!!!

 

 

たららら〜ら〜ら〜

 

バシュン

 

2連。

愛ゆえに人は苦しまねばならぬ。

菊池の初めての6確はほろ苦い記憶となって刻まれたのだった。

第29話へ続く↓↓↓

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