初めて高設定のAタイプを1日打ったことで、スロットでのひとつの「勝ち方」を体感し、ある種の自信を得た菊池。
翌日にまずやることは決まっていた。
昨日の設定が変わっているのかを調べることからのスタート。
(据え置きだった場合、クレジットは落ちるのかな?)
と考えながら着席するも、昨日閉店時に小役を零し、ある程度高確にしておいた甲斐もあってものすごく綺麗な変更挙動を示したのであった。
となると次の狙い台はまた回数のついていない、遠く離れた場所…なのか?と前日BIG2 REG1、前々日BIG4 REG2の台に着席。
そして数ゲーム…据え置き挙動。
次の台は前日BIG1 REG2、前々日BIG2 REG0。
据え置き。
3台目…
4台目……
5台目に差し掛かる頃には人もチラホラ来だし、そろそろ決めないと判別も難しくなると思った5台目は前日、前々日ともに全て0の台。
(これはあまりにもでは…)
と思ったのもつかの間、ゴクリと唾を飲んだ。
(変更だ…)
とりあえずこれでBIGを引くまでは突っ張ることが決まったわけだが、この日はなかなかBIGが引けず、投資も2万円を超えていた。
容易に変更というだけで粘るのは間違っているのかも知れない。しかしこの段階では他に設定変更挙動が見られる台を探すよりも、とにかく当たるまで粘る他なかった。
REGを重ね、BIGは引けないまま、朝イチからBIG間で1,500ゲームを超えた。
なかなかにキツイ仕打ちである。しかし辞めるという選択肢はなかった。
設定で立ち回ることを決めた最初の頃にしたこの辛い経験が、後に「高設定を捨てない」という粘り強さになるのだからスロットは面白い。
待望のBIGボーナスで、見事にクレジットは落ちたのだった。
第39話へ続く↓↓↓