燃やせ エンタメ魂

パーフェクトヒューマンを演じ続ける男のブログ

エンタメ魂40

『次回予告』

今では一般的な激アツ演出として認知されたこの言葉も、この年の夏に初めて登場し、その後各メーカーがこぞって取り入れるなどして大人気演出となった頃。

 

「海老カツ」という今にもサクッと音を奏でそうなジャグラーの海老台を探す活動、略して「海老活」を独り続けていた菊池は、スロプロ生活1年5ヶ月で『500万円』の貯金を蓄えることに成功していた。

 

あの日、山川の男気によって手に入れた10万円は確実に菊池の糧となり、姿を変えて大きな結果として現れたのだった。(https://www.entamedamashii.com/entry/2018/10/27/171359

 

 

無論、琴演奏家として活動の幅をどんどん拡大していた菊池は「琴の絃の交換」や「爪」の買い換え、そしてこの頃には既に弟子が2人いて、その「弟子達の備品」に至るまで全て山川のところで注文した。

琴屋は一般的には馴染みが薄いが、その実意外と至る所にあり、乗換えも往々にしてみられる。

だが菊池は現在に至るまでおよそ18年近く山川の所でお世話になっている。そうしたことで「あの日の感謝」に加えて、人付き合いの大切さを日々心に刻み芸の道を精進し邁進してきた。

 

それはそれとて、ちょうどこの頃、山川からある「相談」が逆に菊池に舞い込んできた。

 

「スロットってどうやったら勝てるんだ?」

 

山川は大変なスロット好きで、菊池ともよく琴の仕事へ向かう移動の車内で熱い演出や好きな台、最近こんなにことがあったなど語り合う中だったが、どうにもこうにも負けが込み、奥様に禁止されそうになっているようだった。

 

手持ちの現金がなくなってその日売り上げた楽器の代金に手をつけたと聞いて2人して大笑いしたが、よくよく考えると、楽しいスロットも負ければ打てなくなる、という息をするより明らかな自然の摂理だった。強いものが生き残るのはどこの世界も同じなのだ。負ければ誰かの養分とはまさにこの事。

 

始めた時から赤子を育てるかのごとく大切に周りに育てられた菊池はこのことを分かっていなかったのだ。

 

「山川さんのお陰でいま僕はスロット打ってられますので、恩返しします!」

 

思うより先に言葉が出た。

そして包み隠さず惜しげも無く、海老活のことを話した。

山川は楽器のお金に手をつけるまで突っ張るスロッター、当然Aタイプなど打たない。

だが、吉宗に突っ込むにしても、北斗に突っ込むにしても、多少の遊べるお金を懐にしまってあるか否かで、その勝負はだいぶ違ってくるわけで、その事を丁寧に説明して菊池は海老活を山川に譲ったのだった。

第41話へ続く↓↓↓

https://www.entamedamashii.com/entry/2018/11/26/160108