燃やせ エンタメ魂

パーフェクトヒューマンを演じ続ける男のブログ

エンタメ魂45

スロットやパチンコの歴史は、保安通信協会(通称  保通協)と開発メーカーとの駆け引きが織り成してきた歴史と言える。

射幸性や性能に対する規制を保通協が考えて施行し、その中でいかに面白いスペックや高い出玉性能を実現するかが各メーカーに課せられた命題となる。

法の抜け道とはよく言ったもので、「なるほど!そういう解釈が出来るか!」といった、簡単には思いつかないようなある種の「答え」を導き出すことに関しては開発メーカーはまさに天才の集まりと言える。

 

2006年。

年も明け、菊池はまた忙しく琴を弾いてまわっていた三賀日。

柳川、町田、井岡と、新年の挨拶もそこそこにノリ打ちをしてはデータ取りをして食事をする、そんな楽しい日々を過ごしていた。

 

5号機のデビューは、まだまだハイスペック4号機や新規の4号機のリリースも行われる中でほろ苦いものとなったが、天才達は黙っていなかった。

 

この年の2月。一言で言うならばまさに

「5号機の基礎」

と言える台がリリースされる。

 

ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて

 

知る人ぞ知る名機である。

いわゆる「リプパン方式」を初めて搭載した機種であり、そのシステムが実によく出来ていた。

5号機はリプパンの時代とも言えるが、その回避方法に、現代で言うクレアの秘宝伝押忍番長Aなどで広く知られる、チャンス目にくっついてくる固定RTを用いたことが画期的であった。

小麦ちゃんの場合、順押ししてチャンス目として小役が揃うと固定RT3ゲーム、逆押しして1枚役の形で揃えると払い出しが1枚受けられるのだが、5号機規定に盛り込まれた法的文章のすべてを余すことなく踏襲したと言える内容と出来で、ボーナス後はこの3ゲームの固定RTによるパンク、つまりチャンス目を回避することで延命し、60ゲームのRTを消化できる。

だが、通常時はこの固定RTをフルに消化したほうが良いため順押しする必要があり、ただしこのRT中に揃ったチャンス目では、そこから更に固定RT3ゲームは発動しないという決まりの為に逆押しで1枚約を狙いつつボーナスフラグ察知を行うとさらに期待値が上がる。

 

恐らくここまで書くと大半の人が「?」となるだろう。理解出来る人も、それは今までの5号機での経験があるから、と言える。

 

そしてある朝、しれっと1台だけ導入されていた小麦ちゃんを町田が黙々と打ち続けていた。

 

萌えスロなど存在しないと言っても良い時代に、ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルてなる台を永遠と打つ町田を遠目に眺めながら、

 

「まっちゃんは…あぁいうのが好きなのか…」

 

と菊池は内心微笑んでいた。

しかし町田の口からは衝撃の言葉が溢れる。

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第46話へ続く↓↓↓

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