燃やせ エンタメ魂

パーフェクトヒューマンを演じ続ける男のブログ

エンタメ魂56

どんなに塞ぎ込んだ気分の日も、街で耳にした音楽で心躍ることもあれば、ふいにかけられた友の一声に気持ちが和らぐこともある。

それが信頼のおける人の言葉なら、なおのことであろう。

 

スロットにおいて全幅の信頼を置いている柳川のアイムジャグラーEXに対する評価、またその時代背景をも加味した結論付けに、菊池は更に5号機の時代に希望を見たのだった。

 

その言葉とは。

 

「割は低い。期待値通り出たとはいえ、ひとハマりで持っていかれる可能性すらある出玉。アイムジャグラーEXだけで稼ぎ続けるのはかなり難しいかもしれないな。」

 

神妙な面持ちで頷く菊池に柳川は続ける。

 

「でも全台のデータみてみ?これ、全56くらいの確率だろ??こんなことここ数年あった?」

 

 

5号機の機械割の低さ、出玉の瞬発性の弱さ。それに対して強力な4号機の出玉感、そしてそれをいずれは全てのホールが手放さなくてはならない現実。

 

このハーモニーが生み出すものは何か。

 

それを柳川は菊池にわかりやすく説明した。

 

「要するに5号機に客をつける為にホールは必死なんだよ。つまり4号機がなくなる直前へ向けて、4号機で十分蓄えたホールはもっと5号機の設定をお祭り状態にしてくるだろうな。ここが花火の打ち上げ時って時が来るぞ」

 

菊池は柳川に煽られるままに心踊らせ、満面の笑みで大きく頷いてみせた。

 

この打ち上げ花火が、柳川たちにとっては最後の打ち上げ花火になることを知らずに。

 

柳川はこの頃には既に心を決めていたのかも知れない。ある意味誰よりも真面目にスロットに取り組んでいた柳川だからこそ、時代に適応し稼ぎ続けてきた。

だがそれがもし叶わぬ日が来たら、プロ野球のように解雇してくれるチームがあることはもしかしたら幸せなことで、スロプロは己の限界を自分自身で見極め、誰にも祝福されずに引退しゆく運命なのだ。

それでも1日でも1ゲームでも長くスロットで稼ぎ続けていくことが、スロプロになったその日から彼らに課された使命なのだろう。

 

 

「お次ぃ!!!」

と笑いながら菊池に正拳突きをしてきゃっきゃした男。

またしても町田がはしゃぐこの機種は、同時期にリリースされた【空手バカ一代】。こちらも設定6で105%ほどの台だが、「百人組手」というRTの演出が漫画大好き町田の心に刺さったのだろう。菊池を巻き込み連日の暇つぶしは空手バカ一代となっていた。

 

おつぎぃー!!

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第57話へ続く↓↓↓

https://www.entamedamashii.com/entry/2018/12/22/190556