燃やせ エンタメ魂

パーフェクトヒューマンを演じ続ける男のブログ

エンタメ魂60

回るリールを眺めながら、おもむろに町田は話し始めた。

 

「いいかい、菊池くん、まず1枚役を構成してる図柄の組み合わせがね…次にボーナス優先制御を利用して演出との絡みを加味すると右リールにこの青いチェリーをここにビタして…」

 

やっとの思いで町田の話にしがみつきながら、菊池も初めてリングにかけろ、通称「リンかけ」を打っていた。

後にこの台が菊池にとって一生忘れることの無い初体験をくれる台となることを、この時はまだ思いもしなかった。

 

 

この頃には当たり前となっていた小役とボーナスの重複も、演出の絡み方ひとつで大きくその面白さが変わる。そういった意味でもこのリンかけは他を圧倒していたと言える。

台の左下にあしらわれた主人公の姉、高嶺菊のチャンスランプが点滅すると基本的には青いチェリーが成立しているのだが、当然狙った上で青チェリーを否定すればボーナスであり、これがチャンス目などを引いたあとの連続演出中に絶妙なタイミングで光るわけだ。

そして、何も小役を引いていない状況でも突然「チャーンス!」の声とともにランプがいつもより短い間隔で点滅することもある。いわゆる「高速点滅」だ。これも低速、中速、高速と3段階あるところが実に悪魔的であり、その灼熱ぷりが半端ではなかった。

 

また、スベリも絶妙で、例えばこのチャンスランプ点滅時(通常時)に青チェリーを中下段あたりに押して赤七がブリンッと降ってくることもあったりするからたまらない。

 

赤…七…降って…こい!!!

 

と思いが強すぎて枠下にチェリーをビタしてしまうのもスロッター心理であろう。

 

そんな説明を受けている時だった。

菊池の何気ないレバーオンに台が反応しブラックアウトした。

 

プシュー……という音とともに。

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第61話へ続く

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