燃やせ エンタメ魂

パーフェクトヒューマンを演じ続ける男のブログ

エンタメ魂63

2007年3月14日  AM 7:00

菊池伸城23回目の誕生日の朝

 

「おはよー!」

と勢いよく柳川に声をかけると更に勢いのある声で

 

「きくっつぁん、誕生日おめでと!」

と返事が返ってきた。

 

誕生日にスロットの列に並ぶ。

 

少しして町田、井岡と合流し、続々と他の客も増え始め賑わい出す早朝の駅前。

当然スロットをしない者にとっては有り得ない愚行に映るだろう。しかし、行き交うサラリーマンの目も気にならないほど、スロットを愛してやまない菊池。更には友人との時間を何より大切にする彼にとっては至福のひとときであった。

 

「菊池くん今日誕生日だから夜は王様だね」

と笑う町田。もはや誕生日の定番になりつつある王様定食の話題に

「俺らも食べる羽目になるからなぁ」

と難色を示す井岡の苦笑いもどこか楽しげで、本当に良いメンバーに囲まれているなという喜びと、どこか誇らしい気持ちにすらなれた菊池の笑顔は輝いていた。

 

開店をまじかに控え、さぁいよいよ入場だ!

という菊池の元に、一通のメールが届いた。

 

「誕生日おめでとう!」

 

当時遠距離恋愛をしていた彼女からのメールだった。

 

「サプライズ♡東京にもうすぐ着きますのでお楽しみに♡」

 

なんと優しい彼女なのだろう。わざわざ新幹線を乗り継いで仕事を休んでまでサプライズで駆けつけてくれたのだった。

 

開店と同時に閉店を迎えたような気持ちではあったものの、

「せっかく3時間並んだのにな!」

と笑いながら快く送り出してくれた仲間に背中を押され、人としてとても有意義な誕生日を過ごせた2007年の春であった。

 

 

第64話へ続く↓↓↓

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