燃やせ エンタメ魂

パーフェクトヒューマンを演じ続ける男のブログ

エンタメ魂70

「お国柄」と一言で片付けてしまえばそれまでだが、やはり国によって風習や伝統は異なるわけで。

 

日本にある四季は、春には桜が咲き誇り、夏には海に山にレジャーが楽しめ、秋には色づく葉に想いを寄せて、冬には雪景色やイルミネーションまで味わえる。そして各々の季節に旬の食材がある日本。ここまで四季折々の美しさや楽しみがあることが決して当たり前でないことを海外ツアーをする度に菊池は目の当たりにしてきた。

 

この先5カ国のツアーを渡り終える頃にはまた様々な思いを抱いていくわけだが、まず最初の国、イランでのコンサートの幕が上がった瞬間に菊池は衝撃を受ける。

 

 

客席が、「白」と「黒」にハッキリと分かれていたのだ。

男性は白いターバンを、女性は黒い布で目以外を覆っているわけだが、更には男女が公の場で交わることは許されない為、客席にあるセンター通路を基準に男女がキッチリと分かれて腰掛けていたのだった。

 

単純に、お酒も飲まない、ギャンブルめいたこともしない、男女は並んですら座らない…となると果たしてどこに楽しみを?と連日スロットを楽しんでは飲み語らう日々を過ごす菊池は思った。その疑問はふらっと通りかかった下着屋で解決する。そこには見たことも無いような下着たちが並んでいたのだ。今でも印象強く残っているという下着が、右は黄色、左は黒の上下セットの下着だ。明らかに警告を促している。「これ以上近づくな」あるいは「これを取ったら大変よ」とでもいうのだろうか。

あとから外交官の方に伺った個人的な見解では、皆自宅ではその身にまとった布を剥ぎ取り思う存分解放感を楽しむという。

「そこに全力を投じるのか…」とある種の激しい納得感を得た若き日の思い出である。

 

そんな中、開演の時を迎え、果たして日本の音楽はどこまで受け入れられるのか、という闘いにも似たステージは幕を開けた。

 

 

第71話へ続く↓↓↓

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