燃やせ エンタメ魂

パーフェクトヒューマンを演じ続ける男のブログ

エンタメ魂72

音楽は国境を超えるとはよく言ったもので、言葉は通じずとも感情を共有することが出来る。

音に言葉の壁はなく、美しいハーモニーは世界共通であり、切れ味鋭いテンポの中でや駆動する音と音の重なりにはやはり感動が生まれる。

 

そんな経験を全世界でコンサートをし味わってきた菊池だが、思うことがあった。

 

それでもやはり、その国々で母国語を話すと喜ばれる、ということだ。

 

イランコンサートの序盤、外交官から教わった現地の言葉で

「皆さんこんにちは、私達はMUSAです!」

と挨拶をした時の、うわぁーお!といったような驚きと喜びと笑いの交じった反応はとても印象に残った。いわゆる日本における外国の方の「ミナサン、コンニチハ」である。

このなんとも言えない可愛らしいイントネーションと、会えて嬉しい様、敬意や愛情を示している優しさが伝わるからだろう。

 

 

次々と紡がれていく日本の心とも言うべき和の音色は、遠く離れた異国の地の気候にも影響され、日本で聞くそれとは微妙に違った音色となり、その時ならではの音となってアラブの国の方々へと響き渡った。

 

 

イランでのコンサートは無事に全ての演目を弾き終えてあっという間に終演。大成功を収めたのであった。

 

その際、大変に喜ばれた大使から急遽記念品を皆様へお渡ししたいとの申し出があった旨を外交官の方から聞き、皆一様に「やったな!」といった達成感に満ち溢れた表情で笑い合う。

音楽が確かに国境を超えた瞬間であり、その使命を果たした安心感に、更にはこの先1ヶ月に及んで続くツアーの弾みになったことが嬉しかった。

 

ただひとつ。

 

一人一人に用意された記念品の品が、この先続くツアー中にずっと持ち歩く必要があるにも関わらず、割と重たい石盤であったことをのぞいて。

 

 

第73話へ続く

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