燃やせ エンタメ魂

パーフェクトヒューマンを演じ続ける男のブログ

エンタメ魂76

「ただいまー!!」

 

長時間におよぶフライトを終え、日本に着いた菊池はもちろんその足でパチンコ屋に…向かう訳には行かず、楽器や1ヶ月分の荷物にお土産を大量に抱えて、足早に実家へと帰った。

 

便りがないのは元気な証拠とはいえ、さすがに1ヶ月も情勢の不安定な中東へ息子を行かせるのは父母ともに心配だったようで、父は息子と強く抱き合い、母もそっと手を添えて出迎えてくれた。

 

どんな旅路であったかを土産とともに話、5ヶ国に及んだアラブ湾岸諸国ツアーは、無事に幕を閉じたのであった。

 

そして休んだのも束の間、家を出て地元の行き付けのホールへと足を運び、みんなを探して回った菊池。

すぐさま柳川、町田を発見し「ただいま〜」と大きな声で手を振りながら駆け寄ると、

「お!きくっつぁん、帰ってきたかぁ!!」

と出迎えてくれる笑顔がそこにはあった。

 

「ちょうど今からこれ、町田とノルから、きくっつぁんも一緒にやるか?いいよな?町田」

 

「もちろん、いいよ!菊池くんヒキ貯まってるでしょ、打ちなよ!」

 

俺の空のスーパー俺モード中の台を、時間が無くやめて行った常連に2人は台を譲り受け、今まさに打ち出そうとしていた矢先であった。

すでに4,000枚ほど出した後であったことから、恐らくは設定1のスーパー俺モードであろう。

このモードの特徴は、134ゲーム以内に高い確率でボーナスを放出する。そしてボーナス後にはまた同一のモードを高確率でループするわけだが、そこには設定差があり、設定1が最も高く87.6%、その他の設定でも83%前後、ただし設定6だけは67.2%ループとなっていた。

4,000枚出たあとであろうがあくまでスロットは完全確率。ここから10連することだって十分にありうる。

 

勝つならみんなで勝とう。

 

こんな仲間の優しさがあったからこそ、菊池はいつも穏やかな気持ちでスロットに向き合ってこれたのだろう。

 

イカやチェリーなどの小役の取りこぼしにはとても厳しがった柳川であったが、連チャンさせられるかどうか、や、高設定に座れた時に期待値通り、またそれ以上出せるかどうかなどに関しては特に文句を言うことは無く、期待値のあることを積み重ねていけているかだけが全ての本当のスロプロの姿がそこにはあった。

 

 

そして町田の読み通り、菊池のヒキはしっかりと貯まっていた。

打ち始めた数ゲーム後にリプレイが3連したかと思えば

 

「俺ターイム!」

 

一同顔を見合わせて大笑いした。

スーパー俺モード中は俺タイムというチャンスゾーンの抽選を行っていない、というのがこのモードのもうひとつの最大の特徴であったことから、この時点でループ抽選から漏れていることが確定したのであった。

 

そしてここから菊池が難なくリプレイを3連させ、4連目を柳川が成功させるとボーナス確定。そして確定画面から運命の5連目を町田が渾身のレバーオンでねじ込み、3人で「うおおおおおお!!!」と主人公の叫び声と共に絶叫し、嘘のようにスーパー俺モードへと再びねじ込んだのだ。

 

そしてこれが、彼らの4号機最後の思い出となった。

 

 

第77話へ続く↓↓↓

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