燃やせ エンタメ魂

パーフェクトヒューマンを演じ続ける男のブログ

エンタメ魂78

2007年秋。ひとつの時代に幕が降りた。

 

寂しい気持ちに浸るよりも次の時代に目を向ける必要があった柳川や町田、井岡、そして菊池。

 

あれほどまでに絶望したはずの4号機の終焉、5号機の到来だったわけだが、思いのほか悪影響は少なく、むしろ一旦離れていったユーザー達も戻り始めたこの頃。その中にあって、スロッター達が5号機の時代がきた!と認識し理解したのには最初の導入から経過した2年という時間よりも、開発メーカーの面白い台を規制の中で言葉の裏をつく形ででも作ろうという努力そのものが大きかった。

 

この頃になると、新世紀エヴァンゲリオンまごころを君に〜、2027、マーベルヒーローズといった大人気といえる機種も多数登場しており、リングにかけろ科学忍者隊ガッチャマンなどのハイスペック機種も豊富であった為に朝から抽選に参加する人も増えてきて以前の活気に近いものをホールは取り戻しつつあった。

 

5号機は出ない、勝てない、といった先入観を脱ぎ捨てれば、リプパン外しなどで大量出玉を得るタイプ、通常時のベースを極力高くして遊びながらも終日打つことで大きな成果を挙げられるAタイプ、攻め方は多様にあり、それまでの4号機にあった宵越し天井や天国狙いといった短時間で瞬発的に成果を得られるものがなくなっただけで勝ち方は確かに存在していた。そこに順応できたかどうか、だけの話なのだろう。しかしそのスタイルの模索には時間を要した。

座れれば確実に勝てた目に見える期待値を追える現実から、高設定を掴む方向に勝ち方が変化した結果、それに伴って菊池達も次第にノリ打ち出来る回数が減っていった。

 

それでも決して疎遠になることはなく、あくまで皆でいつも苦楽を共にした。

 

誰かが高設定を掴めばトイレや食事などの際に手が空いている者が代わりに回してあげたり、稼働しているメンバーも周りの挙動を逐一チェックする能力の高いメンバーばかりなので高設定挙動の台が空けばすぐに呼び出して打たせてあげるなど、皆で勝とうという意識は消えることはなかった。だからこそ菊池はずっとスロットが楽しかったのかも知れない。

最年少であり、もっともスロット経験の浅い菊池を、既にプロであり稼ぎに稼ぎまくっていたメンバーが誰一人見捨てなかった。この優しさはいまの菊池にしっかりと受け継がれており、縁した人を見捨てないという人との繋がりにおける基礎となっている。

 

そしてこの頃、菊池の5号機史に残る名機との出会いを果たす。

 

第79話へ続く↓↓↓

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