まだ梅雨の抜けきらない七月の頭。
数えて六日目の未明。
この日も生憎の空模様でグレーブルーの雲は今にも雨を降らせんとしていた。
どれだけの人が少し沈んだ気持ちで街を歩いていたことだろう。
その中にあって踊る心を隠しきれない私の足取りは軽い。
どこか下を向いたようなすれ違う人達にも「さ、上を向いて」と心を配れるほどに晴れやかな気持ちの穏やかな朝。
梅雨の空はパーカッションの軽快なビートに刻まれて次第に晴れ間をみせる。
雲間から差した光はアコースティックギターで奏でる美しいアルペジオのように心地よく響く。
大きく胸に吸い込んだ息を吐き出すように音が重なり、深く厚くアコーディオンが鳴るのを待って驚く程に真っ直ぐな歌声が世界の全ての闇を照らしたかと思えばそこには、沢山の輝く笑顔があった。
梅雨明けは近い。
ちょっと文豪気取りで書いてみましたが要するに和音コンサートがとても楽しかったと言いたいのだと思います(*´꒳`*)笑
いつも会える顔も
たまにしか会えない顔も
10年来の親友も
全ての笑顔が僕にまた次の音を奏でる力をくれるのです。
こうして伝統の音楽が紡がれていけば、もしかしたら箏の未来も明るいのかもね🎶
おしまい